現在、テレビ東京系列の放送局でオンエアされている深夜ドラマ『来世ではちゃんとします』(同名の4コマ漫画が原作)。その主人公は、セフレが6人もいるヤリマン3DCGデザイナーの桃江ちゃん(演じているのは内田理央さん)。
こう書くと、「桃江ちゃんは、ふしだらなダメ女なのだな」と思ってしまう方もいるかもしれないけれど、実際(ドラマの中)の桃江ちゃんは、ヤリマンだけど清潔感があり、性格もやさしいので、けっこう好感が持てる。
桃江ちゃんは、確かに下半身はだらしないものの、仕事にはマジメに取り組んでおり、毎日遅くまで作業を続け、その後にセフレとの夜の営みを楽しんでいるのだ(かなりの頑張り屋さん?)。
そんなセックス大好きな桃江ちゃんだけど、職場(スタジオデルタ)の同僚と深い関係になることはない。その中にはヤリチンの松田くんもいるのに。
というか、桃江ちゃんが働くフロアでカップルになっている男女はいない。松田くん以外は、女性に苦労しているみたいなのに…(ただし、先週の放送では、桃江ちゃんと松田くんが、かなり微妙な雰囲気にはなっていた)。
となれば当然、会社の外で恋愛相手を見つけよう、ということになるわけだが、体育会系の林くんは、「初めての彼女を寝取られたことで、可愛い処女しか好きになれなくなった」という、ややこしい過去を抱えているため、マッチングアプリなどを活用して努力はしているものの、なかなか彼女を見つけることができない。職場のチームリーダーの檜山くんに至っては、合コンに参加したり、マッチングアプリを活用している素振りすらない。
とは言え、檜山くんに全く女っ気がないのかと言えばそんなことはなく、檜山くんは、“ある場所”に足繁く通い、特定の女性とのスキンシップを大いに楽しんでいる。
その場所はズバリ、日の出町にあるソープランド! そのお店には、檜山くんの大のお気に入りである心(こころ)ちゃんがいるため、通い詰めているのだ。
というわけで、檜山くんにとって、心ちゃんは、現時点で一番大切な女性。お店に足繁く通うだけでなく、プレゼントもバンバンしているので、恋愛感情が芽生えていることは確実。だけど、心ちゃんの気持ちは……
心ちゃんは、プロの泡姫であるので、お店では、檜山くんにとても優しく接しているのだが、同僚の梢ちゃんと会話をする際には、檜山くんに関するキツめの本音をしばしば漏らす。檜山くんとの関係は、あくまで嬢と客のそれ。タイプではないことなども……
まあ、でも、それはしょうがない。人間には、それぞれ好みというものがある。心ちゃんにとって、檜山くんはお客さんとしては最高だが、男としては普通。ホストクラブに通い詰めていることから、心ちゃんのタイプは、おそらくいわゆるイケメン(チャラ男系?)。マジメ一辺倒な檜山くんは、残念ながら、キャラ的にもタイプではないのだろう。
いずれにしろ、檜山くんの気持ちを心ちゃんがガッチリと受け止めてくれる確率は、かなり低い。檜山くんも、そのことに薄々、感付いている。だけど、やっぱり、好きだから……
相手は、容姿端麗な人気の泡姫。対応もよいので(いつもニコニコ。褒め&甘え上手)、恋心を抱く気持ちはよく分かる。
でも、そのやさしさは、お客さんに対してのもの。キツい言い方をすれば、偽りの感情。だけど、心ちゃんは、泡姫としての職務を全うしているだけだから、全く悪くはない。というか、お客さん(檜山くん)をいい気持ちにさせて喜ばすことができているのだから、褒められるべき。檜山くんに対する接客に点数をつけるとすれば、90点は軽く超えることだろう。
だから、ある意味、よけいに辛い。どうにも報われない恋。檜山くんとしては、「そんなにやさしくしないで。もっと好きになっちゃうから」なんて気持ちになることもあるかもしれない。
泡姫に恋をすると、こんな感じになるのだろうか? もちろん、相手のタイプやスペック、出会いのタイミングなどによって、気持ちは大きく変わるから、「泡姫に恋をしてもムダ」とは言えない(泡姫に惚れられるお客さんも、きっといることだろう)。
ただ、「やさしくしてもらえるのはお客だから」という自覚はしておいた方がよいのかもしれない。変な期待(誤解)をしないためにも……
非常に切ないのですがヾ(´Д`苦笑いι)
20/03/17 14:45:42